今日(10/3)、地元鎌倉・材木座の『満』でスペシャルライブをやります。
カナダ在住のアフリカ人アーティスト TEHMBA TANA(テンバ タナ)を迎え、
ワンナイトスペシャルセッションです。
その場の空気を音にしていくっていうセッションライブは久々、とても楽しみです。
前座は最近経験値を積み、レベルアップしたマレンボ2011。
新加入の前川ともこちゃんのエッセンスも加わって、いい感じ。
19時〜、チャージなしの投げ銭です。
さて、一緒に演奏するテンバとは実は今日初めて会いました。
アパルトヘイト時代の南アフリカ共和国生まれでアフリカの伝統音楽を学び、
大学では現代音楽を学び、その後カナダに移住されたという方で、
日本にも1980年代から音楽の仕事で頻繁にこられているそうです。
詳しいプロフィールはこちら。
今日は午後から夜まで、ゆったり、しかしじっくりとリハーサルをしました。
リハーサルといいつつ、その場でレコーディングをしてみようとなり、
1曲作ってしまったので、明日のライブで販売します。
テンバはとても気さくでフレンドリーな人なのですが、
スタジオでいざ音を出すとなると、瞬間的に出ているオーラが変わり、
視線も鋭くなって、ぐっと集中したようでした。
タクト・ルスティコではその瞬間瞬間に生まれてくる音を
そのまま録ろうということが一つのテーマなのですが、
テンバもその場のその一瞬を逃さないように演奏する人で
レコーディングはおおいに盛り上がり、
トラックを重ねるごとに曲はどんどんと化けていって、
思いもよらないようなかっこいい曲が出来ました。
『Road Song』
この路はどこから来て、どこにつながっていくのか、
人生そのもののことなのか、
この音楽そのもののことなのか...
ウォータードラムのイントロから
神秘的なムビラとチャンティング、
ドラムが加わってグルーブが生まれてくると、
そこにギターが加わり、曲想はアフリカンブルース調に。
しぼりだすようなしゃがれたテンバのボーカル、
絡みつくバンブーフルートのメロディ、
真っ暗な洞窟の中に迷い込んだように、
突然終わりを迎える。
レコーディングを終えたあとは、
明日のセッションのための楽器のチョイスを兼ねたセッション。
まぁ、どの楽器を持たせても、初めてとは思えない音が出てくる。
アフリカのドラムマスターは同時にメディスンマンだったりしますが、
テンバの音は、音そのものが生きていて、一緒に演奏しているだけて
こころの深いところが揺さぶられ、なんだか気持ちが一杯になりました。
今この瞬間が幸せだなぁって。生きてるって。
この瞬間のために、この出会いのために、
今まで音楽をやってきたんだなぁって。
今日もらったギフトを明日のセッションでは
音にしてみんなとシェアしたいと思う。
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