昨日のアフリカンゴスペルバンド"marembo"LIVEの一こま。
音楽の楽しさに目覚めた息子。
リハなどものなく、自由にジャンベやダラブッカを叩きます。
1/2成人10歳。これからどうなっていくのでしょう。
マレンボをやる楽しさが一つ増えました♪
4年前、息子は6歳で鎌倉に越してきた。
彼にとっても、僕にとってもそれは突然起きた。
6歳で何もわからない素直な子が、
パパのいない全く新しい環境で生活を始め、
精神的な支えになっていた祖父母や叔母とも離れ
一人も友達のいない学校に通い...
ママ譲りで感覚が人一倍敏感な分、
感情を言葉で表現するのが下手。
その上ハーフだから国語が苦手。
いつも心の中にうまく表現できない
気持ちが溜まっていたように思う。
僕は血の繋がった親では無いから、
それを直接感じ取ってあげることが出来ず、
心のダムが崩壊しそうな時に
どうにか応急処置をするのが精一杯。
どうにかこうにかやってきた4年間。
そんな大変な側面がある反面、
この4年間は音楽に溢れる4年間だった。
4年前はちょうどレーベルを始めた頃。
毎月ボスと一緒にアルバムをレコーディングしていた。
毎月新しいコンセプト・企画で、メンバーも楽器も変わる。
僕自身、刺激に溢れる日々を送っていたんだけど、
彼はレコーディングの現場にいる事もあり、
演奏している音が、最終的にCDになるのを
言葉通り間近で見てきた。
完成した作品も一番たくさん聴いているから
曲がかかれば、自然と口ずさめる。
ボスのフルートが大好きで
ケルトのGreen Sleevesを夜寝る時に、
よくかけてほしいと言っていたくらい。
http://www.youtube.com/watch?v=FrB12dlDlbM
この1年くらいはママの主催する
Flow Naturallyのキッズダンスクラスで
ストンプやボディパーカッションをやり、
太鼓を叩いてきた。
最初から、普通の子ではないリズム感の良さはあったけど、
自分が叩くようになって、実際に聴いてきた音と
自分が出している音の違いを感じられるようになって、
自然と叩き方を工夫するようになった。
いつの間にか毎週の太鼓に時間が楽しみになり、
少しずつ少しずつ、彼の中に溜まってきたものが
音楽で洗い流されているような感じがしていた。
そうして彼の中になにか
ムズムズするものがあったこの数ヶ月。
僕はただ見守ることしか出来なかったけど、
今回のLIVEがきっかけに、彼は変わった。
冬に土の中で眠っていた種が、
春の訪れを感じて自然と芽を出すように、
彼の心には音楽の春が来た。
photo by bucci.